四季とくらす
蜂須賀祭りと茜庵
阿波踊りの名手、四宮生重郎氏の思いがこもったイベント
「徳島」といえば連想する方も多い「阿波踊り」。
徳島の夏を彩る阿波踊りは、今や日本全国はもとより世界中から訪れた観光客を魅了し、リオのカーニバルと並ぶ世界の踊りともいわれています。
その歴史は長く、起源の一つといわれているのが「築城起源説」。
徳島藩の藩祖・蜂須賀家政が徳島城落成の際に町人たちに飲食を振る舞い、無礼講を許したのが「阿波踊り」の始まりともいわれています。
藍(indigo)の産業で財を成した商人たちが 交易を通して全国各地との文化交流の担い手となり、さまざまな文化を貪欲に取り入れ進化。
その後 何百年もの間、庶民の力に支えられながら、徳島の伝統芸能にしっかりと根付いていきました。
誰もが楽しめる阿波踊りを
今でこそ その華やかさが押し出されているものの、「手を上げて足を運べば阿波踊り」と言われるように、阿波踊りは元来誰でも自由に楽しめる踊りが本来の姿です。
“阿波おどりの名手”として知られた故・四宮生重郎氏が、この阿波踊りの原点に立ち返って「自由で誰でもが参加でき、みんなで踊ることの楽しさを体感できるお祭りを」と企画し2017年に始まったのが『蜂須賀祭り』。
茜庵の役目は、毎年オリジナルのお饅頭を提供して皆さまにお配りすること。
蜂須賀家の家紋の焼き印を押した、蜂須賀祭りオリジナルのお饅頭。
そっと金箔を添えて、素朴な味わいの中にも祭りらしい華やかさを表現しています。
蜂須賀祭りは2023年春をもって一旦の区切りをむかえます。
郷土の歴史や文化を慈しむひとときに 毎年お声がけいただけたことを、嬉しく思います。
生重郎さん、ありがとうございました。
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