あかねごよみ

むりせず自分らしい
「和のある暮らし」をさがす旅。

冬至 二十四節気 ゆず

《二十四節気》冬至

陽が始まる日

冬至は1年で1番太陽の出ている時間が短く、夜が長い日です。
二十四節気の中でもみなさんに馴染みのある節気かもしれませんね。

冬至といえば柚子湯に入る日としても知られています。
「柚子」は茜庵ともとてもゆかりの深い果実です。

淡柚
茜庵の代表銘菓「淡柚」は赤ちゃんのほっぺのように柔らかなお餅に、ほのかに香る柚子の餡を挟んでいます。
限りなく、清らかに、そして優しく。
少しずつ改良を重ねながらも、創業以来変わらぬ優しい風味を守り続けています。

ゆうたま
カラフルなまあるい銀玉菓子「ゆうたま」は、厳選された五つの柑橘に植物性の寒天をあわせ、弾むような食感と宝石のような質感に仕立てています。
こちらも時代に合わせて改良を重ね、淡柚と同じく茜庵のロングセラーとなっています。
モダンな印象の「ゆうたま」は実は茶道の場でもご指名いただくことが多いお菓子。
その理由は、和の伝統を踏襲した本格派だから。
愛らしい五つの色は、「五節句」がモチーフとなっています。

和菓子職人のじゅうす
「和菓子職人のじゅうす」は注いだ瞬間、ふわりと華やかに柚子の香が香り立ちます。

一陽来福 柚子
そして冬至の日にちなんで作られたお菓子「一陽来復 柚子」。
冬至は太陽の力が一番弱まる日であり、この日を境に再び力が甦ってくることから、「陰」が極まり「陽」に転じる、一陽来復の日と言われています。
柚子をつかった邪気払いは、古来から日本人が大切にしてきた風習のひとつ。
柚子の葉が乗った木箱をそっとあけると、一面の雪景色。
召し上がっていただくと さらり、とした口当たりに、少し驚かれるかもしれません。
軽羹と蒸し羊羹を重ねた 美しい二層の生地は、さらさらと、澄んだ味わいです。

北川柚子

日本一の柚子の里、高知県北川村から

いずれも原材料として使用する柚子は「日本一の柚子の里」と称される、高知県北川村の柚子農家の松崎さんからお裾分けしていただいています。
松崎さんは北川柚子の第一人者と言われ、この村で本格的に柚子の栽培が始まった昭和36年から、この地で柚子栽培を手がけてこられました。

北川柚子 松崎さん
「桃栗3年、柿8年 柚子の大馬鹿20年」
とはよく言われることわざですが、北川村の柚子づくりは、はや60年を迎えています。
たっぷりと育った柚子と、我が子のようにその柚子を見つめる松崎さん。
畑の空気に触れるたびに、菓子屋として身が引き締まる思いがいたします。

《二十四節気》冬至(とうじ)
12月22日頃

●七十二候
乃東生 (なつかれくさ しょうず)—12月22日頃
麋角解 (さわしか つのおつる)—12月27日頃
雪下出麦 (ゆきくだりて むぎのびる)—12月31日頃

記事で紹介した商品

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菓游 茜庵のこと

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