贈り物上手
《茜庵の掛け紙》阿波おどり
「季節の移ろいを感じ、五感でお菓子を愉しんでいただくきっかけになれば」と、
茜庵では、四季折々の掛け紙をご用意しています。
詰め合わせの箱に添える 掛け紙の絵や筆文字は、
創業以来変わらず庵主の手しごと。
絵のモチーフは、徳島城址公園でみた風景や、阿波踊りに月見など、どれも折々の四季を感じるもの。
見る人にほっと一息ついていただければと、一匙の優しい気持ちをこめるのが、庵主のこだわりです。
8月の掛け紙は「阿波おどり」。
茜庵のふるさと 徳島は、阿波おどりの本場。
毎年新緑の季節を迎えると、店の前にある徳島城址公園では 数多くの踊り子たちが練習を始め、
夏のお盆が近づくにつれ、その音は いっそう熱を帯びていきます。
『連』の顔である高張提灯や団扇、
踊り子たち目深にかぶる編笠をモチーフに、
ぞめきのリズムに合わせ、心浮き立つ夏の徳島を描きました。
「いちかけ、にかけ、さんかけて」は、阿波おどりの初めの掛け声。
この後
「しかけた踊りはやめられぬ」
「ごかけ、ろくかけ、しちかけて やっぱり踊りは阿波踊り」
と続き、「ヤットサー」「ヤットヤット」と高らかに掛け声が響きます。
大切にしたい、ふるさとの夏の風景です。
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