あっことあんこ
あっことあんこの こしあん作り
想像以上に手間ひまかかる、こしあん作り
あっこちゃんこと福岡晃子と茜庵は実はとても長いおつきあい。
チャットモンチー時代の「茶と餅」シリーズで何度もお付き合いをしてきたけれど、実は茜庵とあっこちゃんの出会いは、それより遥か前、あっこちゃんが中学生のころからなんです。
そんな思い出話もまたおいおいお伝えしていきますね。
さて、今回はあっこちゃんに「こしあん」を作っていただきます。
松村:
あんこは・・深い。深いですよ。
あっこ:
深いんですね!!!
【あっことあんこの こしあん( 520g)】
・小豆 300g
・グラニュー糖 270g
・水
*目がどんどん細かくなるように、ざるやオタマが必要です。
あっこ:
材料はシンプルですよね。
松村:
はい。
こしあん作りには、とにかく綺麗な水をたっぷりと使うこと。
それから、網目の細かいざるで濾していきますので、ざるやオタマが必要になります。
ちなみに茜庵では、こしあんは北海小豆にこだわって使っています。北海道産の小豆ですね。
あっこ:
豆によって味ってちがうんですか?
松村:
北海小豆は小豆本来の上品な風味がしっかりとたつ豆やと、私は思います。
なので、茜庵ではこしあんにはこの豆を使います。
まずは、くつくつ茹でていきます
松村:
小豆をよくあらったのち、水を加えて強火で沸かせます。
水の量は、豆から5センチほど上を目安に。
一度沸騰したところで、「びっくり水」を加えます。
あっこ:
びっくり水!?
豆、びっくりさせますか。
松村:
はい。
豆をびっくりさせてやって、中までしっかり湯分を通します。
再沸騰したら、ザルにあげて水で洗う。これを二度ほど繰り返します。
松村:
続いて、本煮。
沸騰したのちは、豆が動きすぎないように火加減を注意してやりながら、弱火で炊いていきます。
途中アクがでてくるので、こまめに取り除いて、お湯が少なくなれば、お湯に浸かるよう、水加減も注意してください。
じっと見守るあっこちゃん。
豆が指先で簡単に潰せるような硬さになったら、できあがり。
ここまで約50分です。
さあ本番!裏濾しです
松村:
さあ、ここからがちょっと大変になりますよ。
豆と煮汁をザルにうつして、水道の水を細く流しながら、豆皮をとっていきましょう。
温度が下がったら、手のひらで濾して大丈夫です。
だんだんと網目を細かくして濾していってください。
細かければ細かいほど、口当たりのよいあんができます。
あっこ:
これは・・・家ではできん。
茜庵では、これ毎回やるんですか。
松村:
そうなんです、深いでしょ。
実は茜庵では、もっともっと目の細かいもので濾していきます。
あっこ:
あんこ、これから大事に食べよう・・
もくもくと手をうごかしながら、つぶやくあっこちゃん。この作業、5回続きます。
水になんども晒して絞ったら、生あんの完成です
松村:
裏ごしがおわったところで、水に晒します。まずはたっぷりの水を入れてかき混ぜ、沈殿するまでまちます。
あっこ:
またなんどもなんどもこれを・・・
松村:
そうです。大変ですよね。
好みですが、だいたい3〜4回は、したほうがいいかなと思います。
あっこ:
今日が終わったら、もう二度とせえへん気がするな(笑)
松村:
なんどもくりかえしていると、上澄み液が透き通ってきます。
そうしたら、晒し布でくるんでぎゅっと水分をとってください。
あっこちゃんの苦労の結晶、できました!
生あんに糖分をくわえて、こしあんの出来上がり。
松村:
おつかれさまでした。ここまできたら、完成は近いですよ。
お鍋に砂糖と水を沸かせて蜜をつくったら、3分の1ずつ、あんこを入れていきます。
あっこ:
これ(絞ったもの)は、あんこの元やったんですね。
松村:
そうです、そうです。
煮詰め具合で、柔らかいあんこと、硬いあんこになりますね。そこはお好みで。
松村:
焦げないように注意しながら、中火から強火をたもって、仕上げます。
ようやくできました!あっこちゃん!
さあ!いただきましょう
それでは恒例の、あっことあんこの、ティータイム。
松村:
お疲れ様でした。あんこの深さ・・伝わりましたか。
あっこ:
もう、ほんまに大事に食べようって思いました。あんこ大変。
松村:
なかなか根気がいるでしょ。生あんとこしあん、食べ比べてみると面白いですよ。
あっこ:
あんこのもと、初めて食べました!
楽しみ!!ほんまに手作り100%ですね。